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Hung Lee

本記事は、原著者の許諾のもとに翻訳・掲載しております。

職務経歴者や履歴書、職務記述書、求人広告は、昔から仕事を説明するのに使用されてきました。これらは、仕事を知るために事前に読んでおくべきもので、その内容を解釈しておく必要のある事柄が書かれた、文章のみのドキュメントです。

これが私たちに誤解を与えるのです。

このブログ記事では、このドキュメントに共通して書かれる肩書きについて検証していきたいと思います。私たちは誰もが肩書きを持っていますが、いったい肩書きとは正確に何を意味するのでしょう? さらに言わせてもらうと、同じ言葉に対して、私たちはどれだけ共通の認識を持っているのでしょうか?

このことを掘り下げていく前に、まずはワークシェイプについて簡単に説明していきます。

1. 自分の時間をどのように使いたいか?

この質問に対する答えは、人材と仕事をマッチングさせる上でとても重要なことだと考えます。ワークシェイプとは、この質問に対する答えが視覚的に表されたものであり、各仕事に割り当てられた時間を基に表現されたレーダーチャートです。つまり、こういうことです。

ワークシェイプは、職務経歴書や履歴書、またはその他の略歴が書かれたドキュメントとは異なり、定量化や比較が可能で、共通の認識を与えることができます。文章で説明しているものではないので、言葉に対する解釈の違いが生まれることはありません。チャートを使用することで、自分が行いたい仕事の時間配分を示すことができるのです。文字通り(えへん!)、仕事をシェイプ(形)で表しているわけです。

では実験してみましょう。”ソフトウェアエンジニア”たちのワークシェイプはどのような形になるでしょうか。肩書きを表す言葉が同じであれば、形も同じになるのでしょうか。

2. データ群:ソフトウェアエンジニア

この実験では、仕事をする地域や技術レベル、経験年数などは考慮に入れませんでした。対象者が自分を表現するのに使った肩書きだけを基に、ワークシェイプをグループ化しています。データは全て私たちのデータベースから抽出した一次データです。二次データからの推測は入っていません。また、この記事に示したワークシェイプは、全て実在する人が Workshape.io に登録者して作成したものです。

こちら で全データをご覧いただけます。

3. 同じ言葉で異なる形

上の図は全て、自分を”ソフトウェアエンジニア”であると認識する人たちが作成したものです。これを見ると、それぞれのワークシェイプが大きく異なっていることが分かりますね。表面上は同じ母集団に属する人々に対して、全く同じ質問をしたものだということをお忘れなく。一口にソフトウェアエンジニアと言っても、やりたいことは人によって全然違うようですね。

一部の人は自分の仕事を、バックエンドエンジニアリングにフォーカスした役割を担うものだと捉えていますね。

ソフトウェアエンジニアリングに関する作業全般を均等に行うのが、自分の役割だと捉えている人々もいるようです。

さらに、また別の部分にフォーカスした役割だと捉えている人もいます。

4. 結果が意味するもの

以上のことから、肩書きとワークシェイプの間に包括的なパターンを見つけるのは難しいことが分かります。描き出される形は、実に変化に富んでいます。才能を見つけ出し、人材を有効に活用することを考えた場合、この結果が意味していることは明らかです。つまり、肩書きからは、本人が本当にやりたいことを知ることはできないのです。採用担当者が人材を探す際に相手の肩書きで判断すると、求める人材ではないのに採用してしまうような様々な問題が起きることになります。

私たちが Workshape.io を作ったのはそのためです。私たちは、新たな方法で仕事を表現したいと考えています。文章で表現する代わりに、作業に配分する時間の観点から仕事を考えようとしています。そして文章を解釈しなくても、明確に理解できる方法で表現したいと思っています。

このブログ記事を楽しんでいただけましたか? このアイデアをまとめるのはとても楽しい作業でした。私たちのアイデアを気に入った方は、お知らせくだされば、Workshape.ioで発見したことを引き続きご報告します。他にも要望や、この手法をより良いものにするための提案などがあれば、ぜひ教えてください。 Twitter のフォローもお忘れなく。それから、あなたがソフトウェアエンジニアでしたら、 サイトに登録 して、どのように時間を使いたいか、あなた自身のワークシェイプを描いて私たちに見せてください。