Mac OS X Yosemite のデザイン

Appleは今週初めにMac OS X Yosemiteのプレビューを公開しました。
驚くまでもなく、AppleはデスクトップOSをiOS 7のデザイン言語に合うようアップデートしました。新OS Xは明るく、見た目のよいスタイルを備えるようになったほか、アイコンのアップデート、フォントの変更を行い、半透明素材も導入しました。
以下は、Yosemiteのビジュアルなデザイン変更の概要とそれに対する私の印象です。


良いところ

すっきりとしたログイン画面

Mac OS X Yosemiteのログイン画面は以前よりすっきりしてツヤが出ています。ユーザーが新OSに初めてログインした際、ちょっと出てきてすぐに消えるアニメーションがあいさつをします。

Mac OS X Yosemite's login screen is nicely done

Mac OS X Yosemiteのログイン画面はよくできています。

アップデートされたアプリのアイコン

新しいアプリのアイコンは見栄えがシャープになりすっきりしました。昨年目にしたミスマッチかつ不明瞭なiOS 7のアイコンとは異なり、Appleは過度にアイコンを明るくすることなくデフォルトのアプリアイコンにある種の新鮮さをもたらしてくれました。

The new icons in Mac OS X
Yosemite

Mac OS X Yosemiteの新アイコン

とりわけ、私はゴミ箱のアイコンがお気に入りです。Craig Federighi氏はこの特別なアイコンを洗練したときのメモを取っていて、その努力が見事示されています。

Beautiful trash can icon

美しいゴミ箱アイコン

すっきりしてシャープになったメニューバー

メニューバーアイコンの多くはアップデートされて、薄く、すっきりと、そしてシャープになりました。バッテリーアイコンはアップデートされてiOS 7のスタイルに合うようになりました。
その他ほぼ全てのアイコンは髪の毛の幅ほど薄くなりました。しかし、新OSのデザインスタイルが明るい色調になっていることを考えると、選択されている状態を示すのに暗くて鈍い青色をAppleが使用したのは奇妙な選択と言えます。


問題ないところ

Lucida GrandeからHelvetica Neueへ

AppleはデフォルトシステムのフォントをLucida GrandeからHelvetica Neueにアップデートしました。Helvetica NeueのデフォルトカーニングはLucida Grandeと比べてややタイトになっています。これまでのところ文字を読む際に大きな問題は感じていませんが、デフォルトにものすごく細い フォントウェイトをAppleに使用してほしくないです。

幸せそうなファインダー

新しいFinder(ファインダー)アイコンに即座に不満の声を寄せた人が何人かいました。
たしかに今のアイコンと比べるとかなり明るく、そして 漫画のように になりました。丸い目とスマイルの曲線からすると、このFinderアイコンは今よりずっと幸せそうです。全体的な印象としては、この新しいアイコンは新鮮で、時間が経てば好きになれるでしょう。

The happier Finder
icon

幸せそうなFinderアイコン

最大化から全画面へ

Mac OS X Yosemiteでは信号が横向きになりました。より重要なこととして、緑ボタンは今度は全画面モードになります。これは現行の「スタンダード状態とユーザー状態の間で切り替える」方式から離れるもので、アプリが異なれば表示に一貫性がなくなります。
また、全画面モードに移行するのは好きではありません。なぜなら、ウィンドウが全画面に移行している間、OSにラグが発生するからです。私はこのボタンを使用することは多くないと思いますが、シングルタスクを猛烈にこなす方であれば、この変更は喜ばれるでしょう。

Fullscreen is now the default instead of
maximize

ウィンドウの最大化ではなく、フルスクリーンがデフォルトに

半透明素材

Craig Federighi氏が新OS Xで使用した半透明素材の美しさを強調した回数は忘れてしまいました。私は今回の決定を気に入りましたが、Apple は自社でそれをよしとして半透明を使用しようとしています。私は日々OSを使用しなくてはいけませんが、気が散るものかどうかを判断しています。私の最初の経験では、このビジュアルの追加は悪くありません。でも全体の流れを大きく変えるほどのものではありません。

明るく、横向きになったUIエレメント

ボタン、タブ、ラジオボタン、チェックボックス、ドロップダウンその他のUIエレメントはアップデートされて全体的に明るく、デザインスタイルは横向きになりました。概してビジュアル面でのアップデートはよくできています。私の唯一の不満は、ドロップダウンのUIエレメントが色付きの矢になったことです。これを含め他の例でも、色付きはアクティブもしくは選択されていることを示すために使用されています。ドロップダウンには色をつけないという一貫性が求められます。

Current UI elements on the left vs the new UI elements on the
right

左は現在のUIエレメント、右は新しいUIのエレメント

広くなったサイドバー

新しいサイドバーは、各行にあるアイテム間で2ピクセルの幅となりました。空きスペースが増えたことは目に見える改善です。ただし、選択されている状態がやや不明瞭となり見えにくいです。その理由は、灰色の背景と白色の文字のコントラストが大きくないからです。最終的な変更にて、選択されているアイテムの背景を青色に変えるか、少なくともコントラストをはっきりさせるかしてほしいです。


悪いところ

新しいフォルダアイコン

新OSのなかで新しいフォルダアイコンはビジュアル面でおそらく最も好きになれませんでした。それ自体を見ると、見栄えはそれほど悪くありません。
しかし、ファインダー内のコンテキストでこれを見ると、あまりにも明るすぎて注目を要求されるのです。最終リリース前にAppleがこのトーンを下げてくれることを望みます。

戻る/進むのボタン

Appleは今でも戻る/進むボタンの微修正をしているようです。現在、少なくとも3つの異なる反復バージョンが使用されています。
私の考えとしては、戻る・進むボタンを別々のボタンにするよりは1つのボタンにする方がいいように思います。

Different iterations seen in Finder, Safari, and the Help
dialog.

Finder、Safari、Helpダイアログで異なる反復バージョン

Safari: グリッドの外

新Safariについては、しっくりこない点が複数あります。ツールバーのUIエレメントはグリッドにうまく合っていません。信号ボタンが中央部に配置されておらず、中心から上部の間にあります。新しいタブボタンも困りものです。その配置とサイズが適切なグリッドに収まっていないからです。

新Safariに加えられたもう1つの重要な変更は、閲覧しているサイトのトップレベルのドメインしか見ることができないことです。ほとんどの人にとっては影響がないでしょうが、私個人的にはいつもURL全体を見ていたいです。

The placement of UI elements in the new Safari does not sit well in a
proper
grid

新Safari内のUIエレメントの配置がグリッドとうまく合っていない

検索ボタン

Appleはツールバーに全ての検索ボックスを収めました (SafariにあるURLアドレスバーを含む)。しかしこれは検索ボックスというよりはボタンのように見えます。一目では分かりにくく、そこに文字を入力していいのかどうか少し考えさせられてしまいます。

Search input box looks like a
button

検索入力ボックスはボタンのようになっている

さよなら、パラシュート

OS X Mavericksにある現行のAirDropアイコンは私のお気に入りの1つでした。これは楽しげで、かわいらしく、Air-Dropが実に良いものであることを示しています。しかしながら、iOS 7に合わせるため、新OSではAirDropを表すのに「インバースwifi」アイコンを使用しています。


新OSにはまだ多くの荒削り部分がありますが、全体的にはMac OS X Yosemiteが採用しているビジュアル面での方向性にはワクワクしています。これはiOS 7のデザイン言語に合わせることが、成熟していてかつ繊細なアプローチであることを示しています。ものすごく細いフォント、狂気じみた視差、愚かなアイコンなどはなく、半透明素材を少しばかり使用しつつ、明るく楽しい色調となっています。新OSを使用すると、新鮮でわくわくした気持ちになり、モダンになったことを感じます。新OSについて私が指摘し忘れたことを含め、今回のデザイン変更についてもっと調べていただくのを楽しみにしています。