コンピュータービジョン症候群

人類史上、人々が今のように自分の顔から数10cmの距離にある明るい画面を凝視していたときはありません。その1つの副作用がコンピュータービジョン症候群(Computer vision syndrome)ないしCVSと呼ばれるもので(Concurrent Versions System:並列バージョンシステムと混同しないように注意)、非常に多くの人々に影響を及ぼしています。

National Institute of Occupational Safety and Health(国立労働安全衛生研究所)の報告によれば、コンピュータービジョン症候群は1日に3時間以上コンピュータを使用する人の90%に影響を及ぼしており、これは、この業界のほぼ全ての人が影響を受けていることを意味します。

Medical Practice and Reviewsが発表した別の研究報告によれば、CVSは一種の視覚障害です。現代のコンピュータ化されたガジェットに人間の目が対応するのが難しいことから、21世紀最大の労働災害とされています。

この症候群は、Wikipediaでは次のように定義されています。

コンピュータービジョン症候群(CVS)とは、コンピュータなどの表示装置に長時間途切れることなく目の焦点を合わせた結果の疾患である。CVSの症状には、頭痛、かすみ目、首の痛み、目の充血、疲労、眼精疲労、ドライアイ、目のかゆみ、複視、めまい、多視、目の焦点を再調節しにくいことなどがある。これらの症状は不適切な照明条件(すなわち、眩しい・明るい天井照明)や、目の周りの空気の流れ(例えば、天井換気、ファンからの直接風)によって悪化することがある。

私は数週間前、毎年の定期検査のために眼科を受診しました。医師の言うには、私の症例は深刻ではないが、予防策を講じて目の再トレーニングを始める必要があるとのことです。

画面の前に座っているとき、目は乾燥し、まばたきが止まります。長期的には、これは、遠くの物に焦点を合わせるのに使われる目の筋肉の損傷と、涙管の損傷の原因となります。

医師に、少なくとも週に1回10分間は温湿布を使うことと、20-20-20-20ルールという方法で画面から目を離すことを勧められました。20分ごとに20秒間、少なくとも20フィート(6メートル)離れた物を見て、20回まばたきするのです。

簡単なことのように聞こえますし、実際に簡単なことなのですが、深く考え込んでいたり、厄介なバグを修正していたりすると、20分はあっという間です。始めてから1日で、独力でこれをやるのは難しいことに気付きました。でも、休憩をとるために役立つアプリがいくつかあります。

コンピュータービジョン症候群のためのアプリ

Breaktime(MacとiOS)
BreakTimeは、コンピュータから目を離して休憩することを思い出させるように設計された簡単なユーティリティです。Dockかメニューバー内で実行し(バックグラウンドでも実行できます)、忘れずに休憩を通知します。

Eye Care(Mac)
Eye Careは一定の間隔で休憩を挟むよう思い出させてくれて、簡単な目の運動を表示することで休憩中にコンピュータを使うことを防止します。

Pomodoro Time(Mac)
Pomodoro Timeはポモドーロ・テクニックの原理を組み込んだ効果的な個人用生産性ツールです。タスクの作成や休憩時間の設定を行い、1日、あるいは1週間、または指定した期間の進捗状況を追跡することができます。

EyeLeo(Windows)
EyeLeoは目のために一定の間隔で短い休憩を挟むように思い出させてくれる便利なPCアプリケーションです。

Eye Pro(Windows)
Eye Proにはカスタマイズ可能で面白い機能がたくさん備わっており、”目のための短い休憩”をとるように一定の間隔で教えてくれます。便利なPCアプリケーションで、かつ著名な眼科医たちの指導のもとで作られた、革新的なツールです。

上記に述べたアプリケーションは暗色のオーバーレイで画面をほぼ全体的に覆ってしまいユーザはアプリケーションを無効にできなくなるため、嫌でも休憩できるようになるでしょう。

もちろん、これだけがCVSに対処する方法ではありません。あなたに強い意志があれば自力で対処したり気を逸らす他の方法を見つけたりすることができるでしょう。例として、他の人からのアドバイスをいくつか挙げます。

「私が最もお勧めするのはテレビをつけっ放しにしておくことです。おかしいでしょう?食事、休憩、そしてモニタから目を逸らすことも全て、あなたが没頭している作業より後回しになります。私が言おうとしていることは全くの逆効果に思えるかもしれませんが、そうではありません。あなたがコンピュータの前に座り、休むことなく開発作業をしている場合、オフィスにテレビがあったらつけてください。私がこのように言う理由は、テレビが間違いなく気晴らしになるからです。とても良い気分転換になります。実際、テレビがついていたら20分も待てずにコンピュータのモニタから目を背けてしまうでしょう。」 – Mike Garrett from TechU4ria

「私はEye ProというWindowsアプリを使って、もっとまばたきをするように努力しています。毎日、公共交通機関を使って2時間かけて通勤しているため、タブレットで動画を見たり記事を読んだりする機会が多くあります。快適に読むために、デバイスから出るブルーライトをカットしてくれるTwilightというアプリケーションも使っています。」 – Max Robinson, at AIMS Web Mediaから引用

CVSは年齢に関係なく誰にでも影響を及ぼします。長時間スクリーンを見ていれば子どもたちにさえ影響を与えますし、特にこの記事を読んでいる全ての人は画面の前でかなりの時間を費やしているはずですからなおさらです。そのため、自分の目をケアすること、そして充分に休憩をとらないことでもたらされる影響を考慮することが必要不可欠です。